2022年6月2日に、国際的な研究組織「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク (SDSN)」が、各国のSDGsの達成度合いを評価した「Sustainable Development Report (持続可能な開発報告書) 」の2022年版を発表しました。
このレポートでは、日本は163カ国中 19位となっており、昨年から1つ順位を落とす結果となってしまいました。
この報告書では、SDGsの17目標に対して「達成済み」「課題が残る」「重要な課題がある」「深刻な課題がある」の4段階で評価し、その達成度を基準に順位付けをしています。
日本の順位は、2017年の11位をピークに、近年は下落傾向となっています。日本人としては、少し残念な気持ちになってしまいます。
順位 | 国名 | 点数 |
---|---|---|
1位 | フィンランド | 86.5 |
2位 | デンマーク | 85.6 |
3位 | スウェーデン | 85.2 |
4位 | ノルウェー | 82.3 |
5位 | オーストリア | 82.3 |
--- | --- | --- |
19位 | 日本 | 79.58 |
上位5か国には、欧州・北欧諸国が名を連ねています。環境問題やジェンダー等に対する意識が高いことで知られる国々。常日頃から高い関心を持っているからこそ、皆で意識を共有し、政治と経済が一体となり、着実に結果に繋げているのかも知れませんね。
日本も、以前に比べれば、意識は高まっているかもしれませんが、まだまだ、欧州諸国を見習わなければならないことも多そうです。
次は、SDGs各目標ごとの日本の達成度を見てみましょう。
目標 | 達成度 |
---|---|
目標1. 貧困をなくそう | 課題が残る |
目標2. 飢餓をゼロに | 重要な課題がある |
目標3. すべての人に健康と福祉を | 課題が残る |
目標4. 質の高い教育をみんなに | 達成済み |
目標5. ジェンダー平等を実現しよう | 深刻な課題がある |
目標6. 安全な水とトイレを世界中に | 課題が残る |
目標7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに | 重要な課題がある |
目標8. 働きがいも経済成長も | 課題が残る |
目標9. 産業と技術革新の基盤をつくろう | 達成済み |
目標10. 人や国の不平等をなくそう | 重要な課題がある |
目標11. 住み続けられるまちづくりを | 課題が残る |
目標12. つくる責任つかう責任 | 深刻な課題がある |
目標13. 気候変動に具体的な対策を | 深刻な課題がある |
目標14. 海の豊かさを守ろう | 深刻な課題がある |
目標15. 陸の豊かさも守ろう | 深刻な課題がある |
目標16. 平和と公正をすべての人に | 達成済み |
目標17. パートナーシップで目標を達成しよう | 深刻な課題がある |
全体的に、まだまだ解決すべき課題が多く残されている印象ですが、「目標12. つくる責任つかう責任」が厳しい評価となっているのが、私たちとしては特に気になるポイントです。
「電子機器の廃棄量」と「プラスチックごみの輸出量」の評価が低いことに加え、「輸入に含まれる窒素排出量」が昨年の評価から下がったことで、評価を下げられてしまったようです。
これは一筋縄でいく問題ではありませんが、弊社を含めた、製造業に携わる人々に「まだ出来ることがあるのではないか?」という問いを投げかけられている、と捉えることもできるでしょう。
ecorevoが、SDGs活動として積極的に取り組んでいる3項目を見てみると、