【開発の裏側】リサイクル原料に「使えない廃棄物」とは?

タイル原料である粘土鉱山の枯渇問題が進行する昨今、代替原料の模索が急務とされています。 そんな中ecorevoでは、企業の廃棄物を貴重な原料に生まれ変わらせ、持続可能な社会に貢献するリサイクルタイル事業を展開しています。

今回は、私たちがタイルのリサイクル原料として「何を選ぶか」、そして「何を選ばないか」、リサイクルタイル開発者の視点からお伝えします

リサイクルタイルの品質を左右する!「無機物系」原料

ecorevoがタイル原料として利用する対象は、「無機物系の企業廃棄物」に特化しています。

タイルは1,000℃以上の高温で焼成されますが、無機物は、燃えて炭化することはありません。 この性質が、タイルの代替原料に成り得る可能性を秘めています。

活用例:廃棄物から生まれる「色」と「機能」

廃棄物が持つユニークな特徴は、リサイクルタイルの新たなテクスチャや機能を生み出します。

  • ・廃ガラス、スラグ(溶融炉の副産物)
    粉砕後、タイル素地や釉薬の原料として活用され、光沢や発色、タイルの風合いに大きな影響を与えます。
  • ・廃粘土・粉砕タイル片
    タイルの素地に混ぜることで、焼成後の寸法安定性や強度向上に役立ちます。

ecorevoでは、無機物系廃棄物を活用することで、リサイクルタイルを生み出すことに成功しています。また、企業の産業廃棄物を有効活用できるため、環境負担軽減にも直結するメリットがあります。

  • 溶融スラグによる独特の色合いとテクスチャ

  • リサイクル原料特有のテクスチャが、デザイン価値を生み出します

なぜ「有機物」は原料として使用できないのか?

産業廃棄物を抱える企業にとって、さまざまな廃棄物のリサイクルの可能性を探りたいと思われるかもしれません。しかし、私たちのリサイクルタイル製造において、紙や木粉などの「有機物系廃棄物」は使用することができません

「有機物」が使用不可の理由

有機物は、タイルの焼成過程(高温)で燃えて炭化してしまいます。

  • ・炭化による悪影響:炭化によって原料が消失した部分には空洞や気泡が残り、タイルの強度や密度が低下します。
  • ・タイルの品質低下:タイルの安全性や品質が不安定になり、建材としての信頼性を保てなくなります。
  • ・設備への負担増:製造設備に過度な負荷がかかり、メンテナンスコストや製造効率の低下につながります。

タイルは、焼成という高温プロセスを経るため、有機物は性質上、原料として使用することが根本的に不可能です。

そのため、ecorevoでは、皆さまに安全にご使用いただくため、無機物に特化して原料・廃棄物の受け入れを行っています。

まとめ

ecorevoは、今後も無機物系の企業廃棄物を受け入れ・再資源化し、環境負担軽減と高品質な製品づくりを両立させていきます。 有機物系廃棄物は使用不可能という制限があるからこそ、私たちは無機物系廃棄物の可能性を最大限に引き出し、持続可能な製品開発に注力しています。

企業の廃棄物から生まれる、新たな質感とストーリーを持つecorevoのリサイクルタイルを、ぜひ次のプロジェクトにご検討ください!

「手持ちの無機物系廃棄物をタイル原料として使えるか試したい」「特定の廃棄物を使って、リサイクルタイルを共同開発したい」 といったご要望にもお応えしております。ecorevoでは、廃棄物の種類に応じた開発試験も承っております。詳細はこちらをご覧ください。

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