
「リサイクルタイルを使って、唯一無二の空間演出がしたい」 「タイルの品質や施工のしやすさに妥協はしたくない」。そんな想いをお持ちの建築家・デザイナーの方々にこそ知っていただきたいのが、「可塑性(かそせい)」という性質です。
これまでに紹介した「原料の調合」や「攪拌」の工程は、この「粘土のしなやかさ(可塑性)」をコントロールするためにあります。
可塑性とは「力を加えたときに形を変え、その形を保とうとする」性質です。これは陶磁器や工業用原料の成形において、非常に重要な要素となります。これが適切でないと、どれだけ優れたデザイン案であっても形にすることができません。
理想的な可塑性が備わることで「エッジの効いたシャープな形状」や、「素材感のある深いテクスチャの表現」とが可能となります。
逆にこれが不足していると、成形時にひび割れが起きたり、焼き上がりの寸法がバラバラになったりと、現場での施工トラブルに直結する深刻な欠陥を招いてしまいます。
可塑性が高ければ良いわけではなく、製品ごとに絶妙なバランスの「コシ」と「粘り」を引き出すことが、デザインと品質を両立させる絶対条件なのです。
天然の粘土100%であれば性質は安定しやすいですが、廃棄物由来の原料では、可塑性が予想外の挙動を見せることが多々あります。
もし理想の可塑性が引き出せなければ、たとえ手間がかかっても、私たちは「調合からやり直す」ことを厭いません。こうした試行錯誤ができるのは、自社内に研究開発体制を整え、必要最低限の設備を保有しているからこそ。
数値だけでは測れない「粘土の機嫌」を読み解き、何度も調整を繰り返す。そこまで突き詰めなければ、リサイクルタイルとして成立させることはできません。
この1つ1つが「リサイクル原料」の可能性を広げるために不可欠なステップなのです。
可塑性はデータで管理しますが、最終的には私たちの「感覚」が決め手になります。指で押したときの戻り具合、切断面の状態、あるいは成形後の立ち上がり...
これらを管理した「妥協のない原料づくり」から生まれる製品は、リサイクル素材ならではの深みのある質感と、建材としての品質を両立させています。
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素材ごとの個性を「コントロールすべき難しさ」として捉えるのではなく、唯一無二の表情を生み出す「可能性」として昇華させる。その一貫した姿勢が、空間に奥行きを与える豊かなラインナップを支えています。
施工事例:「三年鳴かず飛ばず」プロジェクト (モルテノヴァ)
施工事例:Mother(陶冶)
私たちはこれからも、リサイクル原料の可能性をデザインの領域へと広げ、建築家やデザイナーの皆様の理想を形にする原料づくりを続けていきます。
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お客様の「ムラや風合いを活かしたこんなタイルを作りたい」という具体的なご要望や、お持ちの産業廃棄物の活用についてのご相談も随時承っております。
リサイクル素材の可能性について、ぜひお気軽にお問い合わせください。