リサイクル原料から導く「成形方法の最適解」

タイルづくりには大きく分けて2つの手法があります。水分を抑えた顆粒粉状の原料を型で固める「乾式成形」と、水分を含ませた原料の粘りを活かす「湿式成形」です。

リサイクル原料を「建材」へと昇華させるecorevoでは、成形方法を1つに絞らず「最適な方法は何か?」という問いから検討を始めます。

今回は、高い精度とモダンな表情を生み出す乾式成形の特徴について、湿式との違いを交えて解説します。

再現性を追求する「乾式成形」

乾式成形は、水分量を抑えた「顆粒粉原料」を精密な金型に充填し、圧力をかけて押し固める手法です。素材の持つ「粘り」を活かす湿式に対し、乾式が追い求めるのは、効率化された「再現性」です。

ecorevo製品の1つである「モルテノヴァ 」が、シンプルな美しさを実現できているのは、この乾式成形を選択しているからに他なりません。

金型の中で高い圧力を受けて均一に固められたタイルは、焼き上がり後も高い精度を維持し、現代建築が求める「端正な表情」を安定して生み出すことができます。

乾式成形の特徴

・寸法精度の高さ

金型を使用するためサイズのばらつきが少なく、安定した製品の製造が可能

・高い量産性

成形サイクルが短く、製品を効率よく大量に製造することが可能

・乾燥工程の安定

水分量が少ないため、湿式成形に比べて乾燥時の割れや反りが起きにくい

・精密な原料管理

粒度や含水率を一定に保つことで、高い再現性を実現

乾式成形のメリットを最大限に活かすためには、金型に充填する顆粒粉原料の「細かさ」と「均質さ」が重要です。攪拌が不十分で原料の密度にムラが生じれば、それは焼成後、反りなどの不具合となって現れてしまいます。

  • タイルメーカーでの乾式プレスの様子

ecorevoでは、廃粘土や廃ガラスといった多様な「資源」を、プレス成形に耐えうるリサイクル原料へと再設計し、油圧プレス機や自動ラインを駆使して高い再現性でカタチにしています。

造形に応じた成形方法の選択

成形方法に、正解・不正解はありません。ecorevoでは、リサイクル原料の性質などに合わせて、どの手法が適しているか判断しています。

1.精度と量産を支える「乾式成形」

高い寸法精度:タイル間の目地幅が狭い設計では、シビアな寸法精度が求められます。乾燥収縮のコントロールがしやすい乾式は、高い寸法精度を誇ります

効率的な量産体制: 成形サイクルが安定しているため、大規模な建築プロジェクトにおいても同一品質の製品を効率よく、安定して届けることが可能です
※条件によっては異なる場合があります

原料の徹底管理: プレス成形を安定させるには、粒度や含水率の厳密な管理が不可欠です。原料条件を整えることで、強靭なタイルが製造可能です

平滑な面とシャープな輪郭を追求するプロダクトには、乾式成形が適しています。 モルテノヴァ は、サイズ誤差を極限まで抑え、整然とした空間を構築するための精密な建材として設計されています。

2.廃材の個性を包み込む「湿式成形」

形状の自由度: 押出成形による立体的な形状や、厚みのある製品など、プレスでは難しい造形において真価を発揮します

少量生産への対応: 条件調整が柔軟に行えるため、配合検証やテストピース作成といった開発の初期段階でも有効な手法です

土練機で練り上げられた粘土から生まれるこれらの製品は、流動的なテクスチャと重厚な存在感を備えています。 陶冶 などのように、空間に奥行きや有機的な温かみを与える部位において、その真価を発揮します。

まとめ

ecorevoでは、本製造の前に必ずテストピースを作成し、密度分布や焼成後の収縮、強度を徹底的に検証します。この地道な積み重ねが、廃棄物・リサイクル原料をプロダクトへと進化させるカギとなります。

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お客様の「ムラや風合いを活かしたこんなタイルを作りたい」という具体的なご要望や、お持ちの産業廃棄物の活用についてのご相談も随時承っております。

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