
「リサイクル建材って、品質や強度はどうなんだろう?」そんな疑問をお持ちの方に、タイルが製品として完成する最終段階である「焼成(しょうせい)」工程についてご紹介します。
廃粘土、溶融スラグ、廃ガラス。これら産業の現場から出た副産物たちが、炎の中でどのような変化を経て、タイルへと生まれ変わるのか。ecorevoが大切にしている「原料設計」と「熱管理」の視点から紐解いていきます。
窯の中は、それまでの工程すべてが試される場です。成形されたばかりのタイルは、まだ「脆い土の塊」に過ぎませんが、炎によって、原料が溶融・結合し、建材としての強度を持つセラミックスになります。
リサイクル原料を安定した建材にするために欠かせないのが、原料の特性に合わせて厳格に設計される「温度上昇曲線(焼成カーブ)」です。
温度を上げるスピードがわずかでも適切でないと、素地内部のガスによる膨れや、熱膨張差によるひび割れが発生してしまいます。そのため、何度で何分キープし、何分かけて冷却するかが重要となります。
この緻密な熱管理を徹底することで、多様なリサイクル原料を、建築現場で安心してお使いいただける製品へと整えていきます。
焼成は単独の工程ではありません。それまでの「原料の砕き方」「攪拌」「成形密度」すべての結果が、焼き上がりの姿に現れます。
前工程の一つひとつを丁寧に積み重ねることが、最終的な製品としての完成度を支えているのです。
タイルは焼成によって粒子同士が結合し、硬く焼き締まります。エコレボが活用する廃ガラスや溶融スラグは、この「焼き締まり」を助ける特性を持っています。
タイルが焼き締まる際、原料の一部が溶け出すことで粒子同士を結合させる「液相」が生まれます。廃ガラスや溶融スラグはこの反応を安定して促す性質があり、素地を緻密に焼き締める助けとなります。
リサイクル原料は、その種類やロットによって性質が異なる場合があります。だからこそ、エコレボでは原料ごとの熱挙動を把握し、最適な配合バランスを設計します。再生原料という限られた条件の中で、いかにして建材としてのスペックを安定して引き出すか。それが私たちのものづくりの基準です。
ecorevoリサイクルタイルの主要原料である「溶融スラグ」について簡単に解説します。 溶融スラグとは、廃棄物を溶融炉にて1300℃以上の超高温で加熱し、ドロドロに溶かした後に冷却・固化させたガラス質の砂状材料です。
ゴミの無害化: 溶融炉にて1300℃以上で処理することでダイオキシンなどの有害物質が熱分解されるため、人体や環境に害のない安全なリサイクル原料として生まれ変わります。
天然砂に代わる資源:容積を大幅に減らせるだけでなく、天然砂の代替となる高品質な「人工砂」として、建築・土木資材への有効活用も進んでいます。
セラミックスとの相性:土木資材にのみならず、タイル原料の代替としても活用が可能。溶融スラグは、タイルとして焼成される際も安定した挙動を示し、緻密な製品づくりに貢献します。
「自社の廃材もリサイクルできないだろうか?」
そんな疑問をお持ちの担当者様、まずは一度ecorevoへご相談ください。
「廃棄物」と呼ばれていたものが、炎による溶融・結合を経て、再び誰かの生活を支える「タイル」へと生まれ変わる。この再生のプロセスこそが、循環型社会における新しいものづくりのスタンダードになると私たちは信じています。
素材の特性を活かし、実用的なタイルを製造する。エコレボはこれからも、リサイクル原料の可能性を追求し、社会貢献を目指します。
これまで受注生産品だったモルテノヴァが、サステナブルな選択をより身近にするため、2026年4月より一部の色・形状において在庫運用を開始いたします。
K01A・K06A・Y07A・Y11A・B08Aの「97角」および「22x147角」は、少量からでもスムーズに、カタログ参考価格にてご提供が可能となります。もちろん、理想の色を追求するオーダーシステムも健在です。プロジェクトの性質に合わせ、最適な選択肢をご活用ください。
お客様の「ムラや風合いを活かしたこんなタイルを作りたい」という具体的なご要望や、お持ちの産業廃棄物の活用についてのご相談も随時承っております。
リサイクル素材の可能性について、ぜひお気軽にお問い合わせください。