研究レポート:スラグ釉薬研究日誌(4) ~カラーバリエーションのテスト~

引き続き「スラグ釉薬」のプロジェクトについて紹介いたします。
前回のスラグ釉薬のテストは、大成功でしたね!今回はさらに、カラーバリエーションを増やすためのテストを実施します。どのような色のタイルが焼きあがるのでしょうか?

カラーバリエーションのテスト

さて、カラーバリエーションを増やすと言っても、どんな色を増やしていけばいいのでしょうか...?
現在展開しているプロダクトは、無釉タイル特有の、落ち着いた印象があります。スラグ釉薬を使用したタイルでは、施釉タイル特有の質感を活かした色彩を表現したいところです。

釉薬のバリエーションとしては、明るい色、深みのある色などを製作したいと考えています。検討の末、透明・白・黒に加え、7色のスラグ釉薬の試作品をテストすることにしました。
今回も、前回(※)と同じ工程でテストしていきます。

まずは施釉して... なんだかお菓子みたいで可愛らしいですね。次に窯入れして、焼成を行います。今回は、少し大きな電気窯を使って焼成していきます。窯入れが終わったら焼き上がりを待ちます。

研究レポート:スラグ釉薬研究日誌(2) 参照

  • 施釉後のテストタイル

  • 今回のテストで使用する電気窯
    テストタイルの量が多い際はこの電気窯を使用します。

電気窯オープン

焼成が終わったようです。先ほどのタイル生地たちはどうなったのでしょうか...電気窯オープン。

色彩豊かな、可愛らしいタイルが焼きあがりました!あれ、なんだか色が薄いタイルがありますね。もう少し近くで確認してみましょう。

  • 焼成後のテストタイル

  • 窯出しの様子

今回は、透明・白・黒を含めた10色でテストを行いましたが、一部の色が思うように表現できませんでした。その半面、濃い色は、綺麗に焼きあがっていました。スラグ釉薬では、濃い色や深みのある色を綺麗に表現できるという特徴があるようです。まだ少し課題は残りますが、今後もトライ&エラーを重ねていきます!

  • 色が加わることで、華やかな印象になりました。

  • 焼成前後での色の比較

まとめ

今回は、カラーバリエーションを増やすためのテストを実施しました。色とりどりのタイルを見ると、建築資材としての使用イメージが広がりますね!
次回は、リサイクル原料を使用したタイルにスラグ釉薬を使用することについて考えていきます。引き続き、ecorevoの研究成果にご注目ください!

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