引き続き「スラグ釉薬」のプロジェクトについて紹介いたします。スラグ釉薬を使用することで、可愛らしい色のタイルができました。今回は、リサイクルタイルにスラグ釉薬を使用すると、どのようなタイルができるのか見ていきます。
これまで、研究日誌として、スラグ釉薬に関するテストの一部を紹介してきました。今でこそ、安定して綺麗なタイルが焼けるようになってきましたが、今日に至るまでの道のりは、平坦なものではありませんでした。スラグ釉薬は、絶妙なバランスで構成されており、そのバランスを保つため、一から調合して、スラグ釉薬を製作しています。原料の配合量の調整、そして施釉・焼成、その繰り返し... その試験回数は、1000回以上、期間にして10年弱に渡りました。
膨大な時間と手間をかけ、丁寧に手作業で情熱を注ぐことで、試作品のスラグ釉薬を製作できるまでに至っています。今後も、スラグの活用法を明らかにするために、研究を続けていきます。
前回までに実施した、「スラグ釉薬」のテストでは、一般的なタイル生地を使用しました。その結果、綺麗なタイルが焼きあがりました。ではリサイクルタイルにスラグ釉薬を使うとどのようなタイルができるのでしょう。
タイルボディごとに、スラグの配合量を変えて施釉・焼成してみました。釉薬については、これまでに紹介した物と同じ、スラグ釉薬を使用しています。、独特の雰囲気のあるタイルが焼きあがりました。しかし、 タイルボディが溶けて、土台にくっついてしまっため、まだまだスラグの配合量の調整が必要のようです。
今回は試作第一号として、リサイクルタイルとスラグ釉薬をかけ合わせたタイルを製作しました。これらのタイルを安定して製作することも、私たちの今後の課題です。リサイクル原料の可能性を広げるために、これからも日々研究に励んで参ります。
これからもecorevoでは、リサイクル原料の可能性を広げるべく研究を続けていきます。
次回から製作編に突入します!スラグ釉薬を使用したタイルを製品化することを検討していきます!スラグ釉薬を使用したタイルによって、環境に配慮した建築資材を提案できるよう考えていきます。