日本のゴミ問題|日本が誇るゴミ処理技術「溶融炉」と溶融スラグ

近年、世界的に注目を集めている「ゴミ問題」。 最近、メディアでも話題に上っている「廃プラスチック問題」も含め、私達が無視することのできない、重大な環境問題です。

日本のゴミ処理技術は、世界一!?

環境省の調査によると、日本国内のごみ焼却施設数は991施設(令和6年度)。1日あたりの処理能力は173,761トンにのぼります。国土面積が狭く衛生面を重視してきた背景から、日本は世界的に見ても焼却施設の数が非常に多いことで知られています。

一方、ゴミを大量に排出するがゆえに、ゴミを減容化する技術は世界一と言われています。その筆頭の技術としてあげられるのが溶融炉です。

日本独自の技術「溶融炉」

溶融炉とは、家庭や工場などから排出されたゴミを1300℃~1700℃の高温で溶かし、減容化・無害化してしまう処理方法です。これは、日本が誇る独自技術で、以下のようなメリットがあります。

  • 家庭から排出される可燃ごみ、不燃ゴミ、粗大ゴミはもちろん、工場から排出されるガラス屑、金属屑、汚泥や、焼却炉から排出される灰(燃え殻)、病院から排出される医療系廃棄物、感染性廃棄物など、あらゆるゴミを処理できる。
  • 高温で溶かすため、ダイオキシンはほとんど発生しない。
  • 排出物も、原料としてリサイクルできる。

焼却炉と比べ設置費と運用費は高くなってしまいますが、メリットが大きいため、焼却炉に変わり、各地に導入が進んでいます。最終処分場の残余年数が少なく、できる限りのリサイクルが叫ばれている状況から考えても、今後もこの流れは続くと予想されています。

溶融炉で溶融スラグが作られる様子
(豊田市・渡刈クリーンセンター)

溶融スラグとは?

溶融炉で処理されたゴミは、元の体積の約6%にまで凝縮され、最終的に「溶融スラグ」として排出されます。

溶融スラグは、無害化された黒いガラス状の物質です。主に道路の路盤材やアスファルト混合物の骨材など、土木分野で活用されてきました。

いずれも人の目に触れない場所で使われることが多く、「もっと価値のある、目に見える形でのリサイクル」が求められてきました。

溶融スラグを原料にしたリサイクルタイル

日本が誇る独自技術、溶融炉によって生成された溶融スラグを、もっと有効活用できないでしょうか。タイルメーカーである弊社・エクシィズが取り組んできたのが「溶融スラグを原料にしたリサイクルタイル」です。

  • 自治体のゴミ処理施設が、原料工場に変わる!?
  • 企業の産業廃棄物を有効活用して、タイルを作る!?

「環境問題に貢献しながら、廃棄物コストを抑える」そんな夢のような条件を実現するためのチャレンジ。弊社が開発した溶融スラグタイル「ecorevo(エコレボ)」は、循環型社会を目指す、地球にやさしい革命です。

■ リサイクル率100%のタイル「暁」

ecorevoのリサイクルタイル「暁(あかつき)」は、都市ごみの溶融スラグを原料としたタイルです。リサイクル率は最大100%で、再生原料だけで製造されています。製品分析によって安全性を確認したうえで製品化しています。

意匠面の特徴は、顔料を一切使用していないこと。スラグ特有の霞がかったような色味と、還元焼成によって生まれる奥行きのある色合いは、原料の選定と調合バランスのみで作り出されています。

地面の下で使われてきたスラグが、建物の壁面に現れる。「目に見える形でのリサイクル」は、すでに実現しています。

  • 暁の施工事例①

  • 暁の施工事例②

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