
愛知県豊田市は、環境意識の高い自治体として知られています。市内には溶融炉を備えたごみ処理施設があり、ecorevoは、ここで生成された溶融スラグをタイルの原料として活用しています。
今回は、その現場である豊田市・渡刈クリーンセンターを見学しました。家庭から出たごみが、どのような工程を経て溶融スラグになるのか。実際の流れをご紹介します。
ホッパーに入れたあと、破砕処理をして大きさを均等にしていきます。
次に、熱分解炉で砂と混ぜ、500~600℃で蒸し焼きにします。この工程でごみは熱分解され、「灰」「チャー」「タール」に分かれます。
※チャーは炭状の固形物、タールは油状の成分を指します。
この後、灰を約1300℃の溶融炉で溶融します。この高温を保つためのエネルギー源として使われるのが、先ほどの「チャー」「タール」です。ごみから取り出した成分が、そのまま処理のエネルギーになっています。
さらに、ここで発生した熱はボイラで回収され、蒸気になります。その蒸気でタービンを回し、発電を行っています。この電力によって、施設や周辺施設の電気がまかなわれています。
ごみ処理場は、発電所でもあるのです。
溶融炉の内部の様子は、動画でご覧ください。
溶けてどろどろになったごみから、スラグが生まれていきます。1300℃という温度が、ごみを別のものに変えていく工程です。
溶融スラグは、無害化された黒いガラス状の物質です。これまで主に、道路の路盤材やアスファルト混合物の骨材など、土木分野で活用されてきました。いずれも人の目に触れない場所です。
このスラグを、もっと目に見える形で活かせないか。そう考えて開発したのが、ecorevoのリサイクルタイルです。
リサイクルタイル「暁(あかつき)」は、都市ごみの溶融スラグを原料としたタイルです。リサイクル率は最大100%で、再生原料だけで製造されています。顔料は一切使用しておらず、スラグ特有の霞がかったような色味と、還元焼成によって生まれる奥行きのある色合いは、原料の選定と調合バランスのみで作り出されています。
ごみ処理場を、発電所であると同時に、タイルの原料工場にする。 見学した施設で生まれたスラグが、いま建物の壁面になっています。
これからも豊田市とともに、資源を循環させる取り組みを進めてまいります。
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