スラグの地域性
地元でつくられた物を、その土地で使用し消費する「地産地消」。多治見市では、タイルがその一つとして挙げられます。それに「リサイクル」という要素を加えることで、さらに資源の循環に繋げることが可能です。
今回は、タイル原料の循環サイクルや、ecoRevo®が取り組むリサイクルタイルを通じた環境問題解決に向けた活動についてご紹介いたします。
地球にやさしいサイクル
地産地消と聞くと、食事によって消費することをイメージしがちですが、地元で取れた原料を使用した製品を、地元で使用することもその一例と言えます。多治見市では、タイルの原料はもちろんですが、リサイクルタイルも同様の流れを汲んでいます。
ecoRevo®リサイクルタイルでは「スラグ」を積極的に使用しています。多治見市は溶融炉を所有しており、それにより市内で出たゴミを減容化と無害化、そして原料化することが可能です。「地域で出たゴミを、再度資源としてその地域で活用する」これは理想的なゴミ処理のサイクルと言えます。
多治見市の他にも、様々な自治体で「ゴミを有効活用しよう」という動きが見られます。その一例が溶融炉の導入・稼働です。通常、焼却残渣である焼却灰は、セラミックスへの再利用はできませんが、溶融スラグはリサイクル原料として使用することができます。スラグを原料としてリサイクル製品を製作することで、ゴミを資源として循環させることが可能です。
地域別のスラグ
溶融スラグには地域性があり、一口に「スラグ」と言っても生産地や使用する溶融炉の溶融方式、溶融するゴミの種類等によって、色味や風合いが大きく異なります。
多治見市産の溶融スラグのタイルにした際の特徴は、表面に細かなざらつきがある、生成りのような色に焼きあがります。このような特徴を持ったリサイクルタイルを見て、知ってもらうこでリサイクル製品を身近に感じてもらうことができると考えています。
多治見市では、いくつかの場所で多治見市スラグを使用したリサイクルタイル見ることができます。その建築物には、市が考えるSDGsや環境問題解決に対する想いが込められています。
地元の子供たちにも、ecoRevo®のリサイクルタイルを通じて、ゴミの処理問題やリサイクル活動について興味を持ってもらえたら嬉しいです。またそれが環境問題の解決に向けた活動の、次世代のバトンになることを願っています。
まとめ
今回は、スラグの地域性とリサイクルタイルの使用事例をご紹介いたしました。日本のゴミ問題やリサイクル率の低さは、重要な課題です。循環型社会の実現のためには、一人一人が意識的に行動していく必要があります。
私たちもリサイクルタイルを通して、地域の活性化・SDGs達成への貢献を目指していきます。今後も引き続き、ecoRevo®の活動にご注目ください!
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