スラグ釉薬タイル ~カラーラインナップ~
リサイクル原料の可能性を広げるために、始動した「スラグ釉薬タイルプロジェクト」。釉薬メーカーさん、タイルメーカーさんとの協議や社内試験の結果を基に、カラーラインナップが決定しました。
今回は、スラグ配合量と色彩のバランス、製品化予定の8色のラインナップをご紹介いたします。
スラグ配合量と色彩バランス
ecoRevo®は、多様なリサイクルタイルを製作していますが、スラグの配合量や焼成温度等を調整することで、同じ原料を使用しながら製品ごとに個性を持たせています。
ecoRevo®のリサイクルタイルは、無釉による力強い印象とスラグが与える色合いがマッチしています。還元焼成による色幅に、国産タイルらしい趣を感じていただけるでしょう。
一方で、スラグ釉薬タイルでは「力強さ」を前面に出しすぎないように注意が必要でした。釉薬の役割は、タイルの耐久性を向上させる他、無釉にはない色彩や艶を持たせることです。スラグの量を増やし過ぎると、釉薬の色調整が困難になり、カラーバリエーションが一辺倒になってしまいます。
原料にスラグを使用することで得られる独特の風合いと、一般的なタイルと遜色のない機能性と美しさを備えた、施釉タイルを製作するためにスラグの配合量と色彩のバランスを追求しました。
カラーラインナップ
「施釉タイルの美しさ」と「スラグ釉薬による独特の色彩」を活かすことを念頭に話し合いを行い、本生産に最も近い製造方法で、8色の試作品を製作することが決まりました。
今回の試作品製作では、釉薬の状態の確認も兼ねて、試験同様に手吹きで施釉を行い、本生産と同様の窯で焼成を行いました。その結果、より完成度の高いサンプルが出来上がります。
スラグ釉薬は、一般的な釉薬に比べて深みのある色合いに焼き上がります。色ごとに、スラグの配合量を変えていますが、いずれもスラグによって、独特なムラと艶を表現しています。私たちがこだわったスラグによる深みのある色彩をご覧ください。
まとめ
今回は、新製品のカラーラインナップについてお話しいたしました。ラインナップは随時追加予定です。そのための研究・試験を続けていきます!
次のステップとして、スラグ釉薬タイルの形状について検討中です。新製品開発に関する進捗情報は、ブログにて適宜報告させていただきます。今後もecoRevo®の活動にご注目ください!
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