エコレボとは?
ecoRevo®は、リサイクルタイルで循環型社会を目指す、地球にやさしい革命です。自治体や企業の方々と協力し、リサイクルタイルによる新たな経済循環の創出にチャレンジします。
日本のタイル産業の現状と、世界が抱える課題
タイルの原料枯渇問題
古くから美濃焼をはじめとする陶磁器の産地として名高い多治見市は、タイルの主産地としても日本有数の生産量を誇ってきました。しかし、経済の鈍化や、粘土の枯渇が原因となって鉱山の閉鎖が進んだ結果、天然原料に依存しない代替原料の開発が急務となっています。
日本のゴミ処理事情
2018年3月現在、日本のごみ処理施設は1103施設、最終処分場は1651施設あり、この数は世界最多。焼却場の数は、なんと世界の7割を占めているとも言われます。その理由は、日本は国土面積が狭いので「ゴミ処理=燃やす」が主流となっているためです。
一方、ゴミを大量に排出するがゆえに、ゴミを減容化する技術も世界一。その技術の筆頭として挙げられるのが「溶融炉」です。
SDGsと、環境意識の高まり
2015年9月、国連加盟国・193カ国は、より良い将来を実現するために、今後15年かけて、極度の貧困、不平等・不正義をなくし、私たちの地球を守るための計画「アジェンダ2030」を採択しました。この計画が「持続可能な開発目標 (Sustainable Development Goals: SDGs)」です。
SDGsは、ミレニアム開発目標で十分に手を打てなかった課題に加え、Rio+20で議論された深刻化する環境課題など、17の目標と169のターゲットに全世界が取り組むことによって『誰も取り残されない』世界を実現しようという、壮大なチャレンジです。
リサイクルタイルの研究・開発
日本のタイル産業の今後に関わる課題、そして世界が直面するゴミ問題を解決するための方法として、弊社が辿り着いたひとつの答えが「リサイクルタイル」です。
弊社は、タイルメーカーが集結する、国内有数のタイル産地・多治見市で「企画開発型タイル商社」として、長年タイルに関わってきました。地元のタイルメーカーとの豊富なネットワークを活かしたオーダーメイドタイルの製作を得意とし、国内外の有名物件への納品実績も多数あります。また、社内にタイルの生産設備を揃えており、新製品の研究・開発にも力を入れてきました。
弊社のリサイクルタイルの歴史は、弊社代表・笠井政志の父親の代にまで遡り、25年にわたる基礎研究を経て培われた技術です。2019年には、社内のエコロジー事業を本格化させるために「エコレボ事業部」を発足。研究開発の新拠点として「エクシィズ・ラボ」も新設し、リサイクルタイルの開発体制を強化しました。
ecoRevo®のリサイクルタイルは、リサイクル率95%以上を実現! これはグリーン購入法適合タイルの条件(リサイクル率20%以上)を遥かに超える数値です。また、低温かつ短時間での焼成が可能で、製造時のCO2排出量を17~33%削減。エネルギー効率の良い「省エネタイル」でもあります。
溶融スラグ以外にも、廃ガラスやセラミック廃材、バイオマス発電所から排出される煤塵(ばいじん)などのリサイクル原料化にも成功し、応用の可能性はさらに広がっています。
溶融炉と溶融スラグ
溶融炉は、ゴミを安全・コンパクトに処理できる注目の技術です。ゴミを1300~1700℃の高温で溶かすことで減容化・無害化し、医療系廃棄物やダイオキシン、アスベストなども安全に処理できるため、日本全国で導入が進んでいます。
この溶融炉から排出された黒いガラス状の「溶融スラグ」は、リサイクルが可能で、現在、道路の路盤材やコンクリートの原料として活用されています。弊社は、この溶融スラグをタイル原料に活用する技術を、長年研究してきました。
ecoRevo®のサービス概要
リサイクルタイルを購入したい
ecoRevo® がレギュラー製品として販売しているリサイクルタイルをご購入いただけます。製品ラインナップは順次追加予定。既製品をもとに、お好みの色やサイズなどを指定する「特注オーダータイル」をご依頼いただくことも可能です。
SDGsが注目される昨今、サステナブル建材は、公共事業や商業施設等のプレゼンの際にも大きなアピールポイントとなり、採用の決め手にもなり得ます。
まずはサンプルのご請求から、お気軽にご相談ください。
循環型社会を目指す
循環型社会(循環型経済 / サーキュラーエコノミー)という言葉をご存じでしょうか? 資源をできるだけ長く循環させながら再利用することで、廃棄物などの無駄を富に変える、地球環境に優しい社会モデルのことです。
ecoRevo®が目指すのは、まさにこの「循環型社会」です。タイルを通じて、長年世界の建築物件に関わってきた弊社が、これからの社会のためにできることは、高品質なリサイクル技術を確立し、タイル製造の新たな経済モデルを生み出すことだと考えています。
現在、私たちの理念に共感いただいた自治体や企業の方たちとタッグを組み、循環型社会の実現に向けて、リサイクルタイルの研究・開発を推し進めています。