リサイクルタイル

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リサイクル原料について

今回は、スラグがリサイクル原料になるまでの工程と、リサイクル原料として使用できない廃材について紹介いたします。

スラグが原料になるまで

スラグが、リサイクル原料になるまでには、多くの工程を経ることになります。スラグ以外の廃材を使う場合は、別工程にて、荒い粉体にするための作業も要します。

リサイクルタイル開発の中で、時間とコストがかかるこの工程。リサイクル原料には様々な物がありますが、今回は、スラグを原料にするまでの工程を見てみましょう。


  • 除鉄

    タイルを製造する上での不具合を防ぐため、巨大な磁石の付いた除鉄機を使用し、スラグから鉄を取り除きます。

  • 乾燥

    水分を含んだスラグは、チューブミルで上手く粉砕できないため、日干しで完全に乾燥させます。

  • 粉砕

    チューブミルを使用して乾式粉砕します。きめ細かな粉末にすることで、タイル原料として使用可能に。

  • 分級

    分級機を使用して、原料として安定するように、試験結果に基づいた粒度に揃えます。

  • 完成

    これらの工程を経て、リサイクルタイルの原料として使用できるスラグの完成です。

原料にできない廃材

ecoRevo®では、これまでに様々な廃材を基にしたリサイクルタイルの製作を行ってきました。問題なくタイルの原料として使用できるものもありましたが、素材の性質上タイル原料に使用できない廃材もありました。

  • リサイクル原料:粉砕ガラス
    依頼主:NTT

  • リサイクル原料:アルミ灰
    依頼主:アサヒセイレン株式会社

有機物をはじめとする可燃物は、基本的にタイルの原料として使用できません

無機物の中でも、鉄塊や石膏は耐久性が低下する等の理由からお断りする場合があります。

リサイクル原料として使えない廃材
有機物
紙・木材・プラスチック・衣類の繊維
無機物
鉄塊・石膏
  • ネジ等の鉄塊はecoRevo®で加工ができないためお断りしています。

  • 石膏ボードは加工を要し、タイル原料として耐久性が十分ではないためお断りしています。

リサイクル原料として使用できない廃材を、建材の原料として使用可能にするための研究を行っています。その一つが「無焼成タイル」(※)です。タイルや釉薬のみならず、リサイクル建材の開発や製作が、循環型社会の実現に必要でしょう。

無焼成タイルの研究 参照

まとめ

人目に触れないところで、廃材やスラグの原料化に向けた作業や研究を行っています。廃材からリサイクル製品の開発までに、長い道のりがあることをご理解いただけたら幸いです。

今後も、積極的に試験を実施し、リサイクル原料として使用できる廃材の加増を目指します。企業廃材等を使用した、リサイクルタイル開発にご興味のある方は、是非一度ecoRevo®にご相談ください。

リサイクルタイル

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