
近年、気候変動対策などへの関心の高まりを受け、「サステナブル」「カーボンニュートラル」「再生可能エネルギー」といった言葉を耳にする機会が増えました。
その中でも、ecorevoが実践しているのは「サーキュラーエコノミー」による循環型社会の実現です。とくに、ものづくりにおいて、資源を大量生産・大量消費・大量廃棄するのではなく、可能な限り廃棄せず循環させ続けるという考え方が重要視されています。
今回は、ecorevoによる「リサイクルの輪」を広げるための取り組みをご紹介します。
日本国内の一般廃棄物最終処分場の残余年数は、全国平均で約25年(※)といわれています。年間のごみ総排出量は約3,900万トン(令和5年度)、東京ドーム約105杯分にのぼり、私たちが日常的に行う「捨てる」という行為には、限られた埋立地というタイムリミットが存在しています。
環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和5年度)について」
これらの廃棄物は、見方を変えれば新たな資源となる可能性を秘めています。ecorevoでは、「廃棄物をいかに減らすか」ではなく「廃棄物をいかに資源として活かすか」という視点から、その可能性を最大限に引き出すことを目指しています。
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ごみを埋め立てる「最終処分場」※CGイメージ
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溶融炉での作業の様子
家庭ごみや一部の産業廃棄物は、溶融炉で高温処理されることで減容化されます。この工程を経ることで、廃棄物は安定した無機材料となり、 溶融スラグなどの再生資源として生まれ変わります。私たちは、その再生資源をタイルの原料として活用し、新たな価値を持つリサイクルタイルへと生まれ変わらせています。
ecorevoでは、さまざまな無機物系廃棄物を積極的に活用しています。
〇 ガラス系廃棄物を粉砕・加工し、リサイクルガラス原料として活用
〇 役目を終えた鋳込み砂(鋳型用の砂)を、タイル原料へアップサイクル
〇 皆さまのご家庭から出た溶融スラグを、リサイクルタイルの原料として活用
〇 工場などから発生する焼却灰を、品質を確認したうえで原料の一部として活用
これらは「不要なもの」と考えられがちですが、見方を変えれば新たな資源となる可能性を秘めています。ecorevoでは、その可能性を最大限に引き出すことを目指しています。
こうして完成したリサイクルタイルは、建物の内外装、歩道や広場、公共施設、商業施設など、さまざまな場所で利用されています。
私たちの暮らしから生まれた廃棄物は、溶融処理を経て再生原料となり、リサイクルタイルとして生まれ変わり、再び建物や道路、公共施設として都市を支える。都市で生まれた資源が、形を変えて再び都市へ還っていく。それが、ecorevoの考える「リサイクルの輪」です。
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ecorevoが考える「リサイクルの輪」のイメージ
こうした取り組みの中から生まれた新製品が「ウール」です。家電製造の過程で発生するグラスウール端材と、廃粘土。廃棄されていたはずのこの2つの資源を組み合わせることで、リサイクル率98%というタイルが生まれました。従来の製法と比べてCO₂排出量は55%、エネルギー消費量は60%の削減を実現。美濃焼の器から着想を得た釉薬の「溜まり」表現が、廃材由来とは思えない上質な意匠性を宿しています。
私たちが目指しているのは、単なる「廃棄物処理」ではありません。無機物系廃棄物の中から、安全性や品質を確認し、タイルの原料として活用できる素材を見つけ出すこと。
原料の状態、安全性、焼成後の品質などを確認し、タイルとして安心して使用できるものだけを採用しています。「廃棄物だから使う」のではなく、資源としての可能性を持つものを見極め、価値ある原料へと生まれ変わらせること。それがecorevoのものづくりです。
サーキュラーエコノミーは、世界的に注目される経済モデルであり、資源を無駄にしない社会の実現に向けた重要な考え方です。
ecorevoでは、無機物系廃棄物の中から、安全性や品質を確認した素材を原料として活用しています。私たちが大切にしているのは、「廃棄物を処理すること」ではなく、これまで使われずにいた資源に新たな価値を見いだし、安心して使える製品へと生まれ変わらせることです。
これからも、都市から生まれた資源を再び都市へ還す「リサイクルの輪」を広げながら、循環型社会の実現に貢献してまいります。