研究レポート:スラグ釉薬研究日誌(2) ~施釉・焼成~

引き続き「スラグ釉薬」のプロジェクトについてお話しします。
今回は試作テストの様子をご紹介いたします。「スラグ釉薬」の実用性を確かめていきます!

リサイクル原料を身近なものに

ecoRevo®のプロダクトを通して、みなさんに「リサイクルタイルは身近なもの」と感じていただきたいと考えています。

SDGsという言葉は浸透しているものの、その達成のための具体的な行動がイメージしづらいと思います。日常生活の中で意識できることは、排出される廃棄物を減らすことです。

私たちは、廃棄物をできるかぎり、建材に使用することでSDGsへの貢献を目指しています。
また、タイルの色付けにスラグ釉薬を使用することで、環境負荷を軽減するとともに、タイルの新たな表現法を見つけることができるかもしれません。

今後、スラグ釉薬が実用化され、みなさんのもとにお届けできれば、今まで以上にリサイクルタイルを身近に感じていただけるかと思います。

  • リサイクルタイルの研究記録

  • スラグ釉薬実用化に向けて試行錯誤しています。

タイルが窯に入るまで

ここから、タイルが窯に入るまでの工程についてお話していきます。試験結果を確認する際も、このような工程でテストを実施します。

まずは「施釉」を行います。施釉とは、タイルや焼き物に釉薬をかける処理のことです。この工程を経ることで、焼きあがったタイルにツヤや光沢を持たせ、液体の浸透、キズや汚れを防止する効果を持たせます。

  • テストでは手作業で施釉を行います。

  • スプレーガンを使用して、慎重に塗布していきます。

次は「焼成」を行います。焼成とは、タイルを窯の中に入れ高温で焼いて成形する処理のことです。この工程を経ることで、タイル生地に含まれるの水分や不純物を放出させ、硬く頑丈なタイルが完成します。

タイル生地を窯に入れ、焼成温度・焼成時間を設定して、タイルが焼きあがるのを待ちます。

  • テスト用の卓上電気窯

  • 焼成温度を設定して焼き上がりを待ちます。

まとめ


現在ecoRevo®では、スラグの可能性について日夜研究中です。 次回は、焼きあがったテストタイルを見てみましょう!引き続き、ecoRevo®の研究成果にご注目ください!

ecoRevo®では、スラグ釉薬のカラーバリエーションについて、ご意見を募集しております。

「こんな色のスラグ釉薬がみたい!」などご意見をいただけますと研究・開発の励みになります!
その他のご意見・ご質問も随時受け付けておりますので、下記のブログアンケートの欄からご記入をお願いいたします!

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