スラグ釉薬タイル 製品化までの道のり ~社内会議編~
前回までのテスト結果を踏まえて、「スラグ釉薬を使用したタイル」をどのような製品にしていくか企画検討を行います。その中でも今回は、新製品に込める想いについて紹介していきます。
サステナブルと利便性のバランス
「スラグ釉薬を使用したタイル」の製品理念は、より多くの方にリサイクルタイルを手に取ってもらい、タイルを通してサステナブルの輪を広げることです。
現在の、ecoRevo®の主力製品は「陶冶(とうや)」「暁」などの無釉タイルです。私たちの掲げるタイルの原料枯渇問題への取り組みや、サステナブルに対する考え方に共感していただき、多くの方々に、弊社製品に興味をもっていただいております。しかし、施主様の視点で考えれば、興味があっても、建築物の完成イメージと、タイルのイメージが大きく異なれば、建築資材として採用できません。
陶冶や暁などの無釉タイルは、落ち着いた雰囲気の建物や、和風建築に風合いがマッチします。それに対して、華やかな建物や洋風建築には無釉タイルの特性がマッチしない場合もあります。リサイクル原料の使用率にこだわり、環境負荷低減に重きを置いたタイルですが、無釉タイルだけでは表現しきれないイメージがあることに、もどかしさを感じています。
ecoRevo®からの新たなアプローチ
スラグをはじめとしたリサイクル原料をタイルに活用する方法を増やしていくために、幅広い施工条件で使用でき、多くの建築物のイメージにマッチする汎用性の高いリサイクルタイルが必要です。新製品と既存製品合わせて、ecoRevo®らしいサステナブルな建築資材の新たな選択肢をご提案したいと考えております。
「スラグ釉薬を使用したタイル」は、私たちが辿り着いたリサイクル原料の新たな活用法です。テストを繰り返し研究を重ねることで、リサイクル原料を使用しながら、一般的なタイルと比べても、遜色のないタイルを製造することが可能となりました。
このタイルの特徴は、施釉していることで色幅が小さく、既存製品に比べて、高い寸法精度を実現できることです。また、釉薬の原料にスラグを使用していることで、独特の深みのある色合いが見られます。この製品を通し、これまでのecoRevo®とは異なるアプローチで、さらにサステナブルの輪を広げることを目指していきます!
まとめ
ecoRevo®ではリサイクル原料に関する研究だけではなく、製品の企画開発も行っています。「スラグ釉薬を使用したタイル」の製品化までに、検討すべきことはまだまだあります!
今回は社内での企画検討の様子を紹介しました。次回は、メーカーさんとの打ち合わせの様子を紹介いたします。メーカーさんとの打ち合わせを経て、「スラグ釉薬を使用したタイル」の製品イメージをより具体的なものにしていきます。
今後も引き続き、ecoRevo®の活動にご注目ください!
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